そのいち ♀ ヨビカタ

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朝、学校への登校中、私は昨日のことをずっと考えてた。 「……はぁ…、なんで昨日岡村先輩に一緒に帰りたいって言わなかったんだろう…。」 実は昨日の晩、お風呂あがりに弟の理に言われたのだ。 『お姉ちゃんさ、なんで今日一人で帰ってきたの??普段、慎兄ちゃんに送ってもらってんじゃん?』 『あー…、それは………あっ!!』 その時、岡村先輩に誘われたことを思い出してしまった。 『ねーちゃん?どうしたの?』 『理の馬鹿っ!変なコト思い出しちゃったじゃない!!』 『なんだよーっ!』 (あの時OKすればよかった…うわー、私の馬鹿っ!) 今更ながら後悔心がぶり返す。 下をむいて歩いていると、超ハイテンションの慎が走ってきた。 「おっはよー!!、昨日は優と一緒に帰りたかったなぁ!!」 私はそれをきいてなんだかイラついた。 (落ち込んでいる雰囲気をわざわざ壊さなくてもいいじゃない!) 「そんなこと知らないよ!!」 それを聞いた慎は、一瞬ポカンとした顔をした。 「あ、ごめん……。」 その表情を見て、私はやっと気付いた。 (いま、私、慎にあたっちゃった…?!) 慎にあたるなんて、…私、最低だよ。 恥ずかしくて顔が赤くなる。 「……私、先に行くね」
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