そのいち ♀ ヨビカタ

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私はそう慎に言うと一度も振り向かずに学校に走った。 「くそっ!…ナンなんだよっ!!」 後ろで慎がまた、悲しそうな顔をしていた。 放課後、部活の時間になった。 私は朝のコトもあって慎に会いにくいなと思いつつ、 岡村先輩に会えると思うと、なんとなく嬉しくて、待ち遠しい気持ちがあって、部活に行くのにちょっとだけ複雑な気持ちになった。 「あれっ?優どうしたの??」 「あ、まや!」 まやは同じバドミントン部の部員である。クラスも違うし、選手の私と違ってマネージャーをしている。 それに、話が上手ですごく頼りになるのだ。 「悩み事?よければ、まやが相談にのるよ!」 「ありがとう!実は今日、朝に慎にあたっちゃったんだ……。」 私は結局慎に朝のことを謝れずにいた。 「あれだけのことで、なんでこんなにモヤモヤしてんだろう…?」 「うーん、謝ってそのモヤモヤは晴れるなら、謝ったほうがいいって、まやは思うけどなぁ」 「そうだよね!あーっ、どうやって謝ろう💦」 その時だった、 「元気ないね、どうかした?」 私はびっくりして変な声をだしてしまった。 「うわぁ!!岡村先輩!!!」 「そんなに驚かなくてもいいんじゃない?司がショックうけちゃうよ?」
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