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あの日も雨だった
傘を忘れた様子の神使は
花壇の花を踏み締めて近道をして帰ったみたいだ
何故知っているか?
私が花壇の世話係だからだ
不覚にも笑ってしまったのは私も優しい人間ではない証拠だ
踏み潰された花壇の花を見ながらそう思った
あの日もまた雨だった
たまたま道を歩いていたら前に神使がいて
電柱の横には猫が助けをもとめてミーミーないていた
ここで以外な一面が―…
見れる訳無かった
普通に素通り
でも神使は嫌いじゃないのは
私も同じ素通りする人だから
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