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黄「ヤス、ほら」
青「…は、エレキ…?」
眉間に皺が浮かぶ。
エレキなんて、触ったことない。
黄「楽しいで?ちょい弾いてみるか?」
弾いてみるか?なんて聞きながら
もうアンプを持ってきている。
拒否は…できなさそうや。
青「俺、全く弾いたことないねんけど…」
黄「大丈夫!ジャーンてするだけや!」
椅子に座らせられて
ギターを持たせられる。
アコギとはまた違う重みと
もうひとつ感じるのは
高まる胸の鼓動だった。
「はい、ピック」
「…ん」
ちらりと目があった亮は
また笑っていた。
アンプに繋げたギターに
右手に掴んだピック。
「 」
上から下に滑らせて
体中に響き渡る音色。
今まで聞いたことの無いような
綺麗で繊細で、力強い音。
思わず肩が震えた。
体中に染み渡る振動と心臓が
ドクドクと音を立てた気がする。
、
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