無限楽器店

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久し振りに立つこの場所。 何となく、心が落ち着く気がする。 昨日はちょっと弾きすぎたみたいで 指が痛むのが残念だ。 カラン… 黄「お!来たやん」 青「…どうも…」 椅子からピョコンと飛び降りたのは やはりいつもと変わらない亮。 青「…で、大丈夫なん?そんな格好で店出て」 年齢が高校生なのにも関わらず やけに引き締まって筋肉のついた胸板 そんな上半身裸で店内をうろつくコイツ。 黄「派手派手ヤスに言われたないわ。 どうせ人もそんな来おへんやろ? 大丈夫大丈夫」 せや、新しいギター!! 一人で閃いて、店の奥へと消える。 歩き慣れた店内も、この匂いも やっかし、好きやなあ… 変わらない亮に、変わらない店内 それが何故か、余りにも眩しい。 何が眩しいのか それも分からないけど。 それでも、ふと鏡に映った 原色と柄の派手な自分に 思わず笑みが零れてしまう。 、
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