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『お父さん、お母さん待ってよ。待ってってば。』
二つの影を追いかけている。
『待ってよ。』
二つの影は言う。
『早くおいで。』
追いかける僕。
ふと二つの影が消えた…。
『…!?』
後ろから何か追って来る。
逃げる僕。
『来ないでー。』
影どんどん近付いて来る。
『お父さん、お母さん助けてー。』
僕は影に飲み込まれた…。
“バシン!”
「痛っ!?」
「授業中寝るとは良い度胸だな阿部💢」
古典の教師に教科書で叩かれ起きた。
『は~ぁ。またあの夢か。』
最近何度同じ夢を見る。
『病気かな。』
心配になる自分。
“キーコーンカーンーコーン”
「今日はここまでにする。復習しとけよー。」
教室から去っていく。
『はーやっと一日が終わった。』
安堵しながら教室を出て靴を履き替え帰路につく。
「今日ゲーセンいこーぜ佑介!」
「悪い今日ちょっと用事があるから帰るわ。」
「分かったー。じゃあなー。」
友の誘いを断りこれから両親の墓参りに行く。
ここから自転車で二十分の所にある寺だ。
自転車をこいでいるとある男がよってきた。
「…?」
男は立ち止まると突然姿をかえた―
一話に続く…
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