14人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「こんにちは。阿部佑介君」
「誰ですか?」
「申し遅れました。こういう者です。」
渡された名刺には
八神コーポレーション代表取締役・八神始
と書かれていた。
「何かご用ですか?」
「ここでは話づらい。今日学校が終わってから改めて使いを出すよ。」
そう言って男は去って行った。
その後普通に授業が終り帰路についたところで…
「!?」
そこには美女が立っていた。
「八神からの使いです。中にどうぞ。」
「そう言われても。」
「貴方を襲った奴、そして貴方の両親が何故亡くなったか知りたくないのですか。」
「!!」
何故見ず知らずの他人が僕の両親の事を知ってる?
「…不慮の事故と聞いていますが…」
「…違います。」
「何故知ってるのですか?」
「貴方のご両親はわが社に勤めていました。それに社長の良きご友人でもありました。」
「!?」
初めて知った事実。
今まで両親が何処で働いていたかも知らなかった。
「…どうなさいます?」
「…連れて行って下さい。八神さんの所に…。」
その後美女に車に乗せられ、夕立の降りそうな雲に見守れながら車は走り出した…。
続く
最初のコメントを投稿しよう!