第二話

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土方と沖田が不思議な青年と出会ってから三日後。 壬生浪士組屯所の門前で、広告で集まった隊士希望者を待っている浪士組の男二人がいた。 「暑い……」 「お前がいるともっと暑い。体力返せ」 「うるせーよ」 土方と沖田のような会話をしているのは、原田左之助と永倉新八。 隊士希望者を待ち構えているのだか、通りには人一人見当たらない。 それもそのはず、『壬生狼』や『田舎侍』といわれている浪士組など毛ほども興味がないのだ。 それ故、辺りはとても静かである。 「左之、誰か来たら起こせよ」 永倉は原田の返事を待たずに台の上に横になった。 そんな永倉を見て気が抜け、ならば自分もと座りながら目を閉じた。 こんな所を土方に見られたら、晩飯抜きになるだろう。 しかし土方は前日に徹夜の仕事だったため、まだ寝ている。 それをいい事にやりたい放題だ。 それから数刻が過ぎ、寝過ごしたと焦って目を覚ますと、視界いっぱいに誰かがいた。 その距離、接吻するかの如く。 、
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