第一章 弐・友達二人
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「名前――君の名前は、何?」 調ちゃんに聞いて知っていたが、僕は訊いた。何となく、彼女自身の口から聞いておきたかったのだ。 少女が立ち止まる。 そして、振り返ることなく、 「――身代直だ」 直先輩は、そう言った。
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