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-----移動後
「皆さんお待たせしました。この大広間が今年の進入生の入学式会場になります。」
オレ達が移動してから5分後に日村さん達御一行がやってきた。
来るまでの間、オレは皆を見回してみた。
同じ人間だ。しかし、よく見てみるとやっぱり外人かハーフの人口の方が多いのだ。ハーフや外人はカッコイイ……。
マジかよ!日本人いるの?と思ってしまうぐらい日本人の顔が少ないのだ。
やべーよ。どうするオレ!!って言ってる場合じゃないよな……。一応、英語は話せるけど……英語だけじゃやってけないな。
「はぁ~~~」
長いため息をついた。知ってるか?ため息つくと幸せが逃げてくって。まぁ、オレはここにいる時点でかなりの不幸者だけどな。
「ため息なんかついてどうしたんだ?」
「自分の不幸について考え………て、誰だお前…?」
誰のかもわからない質問に答えかけたオレは言葉を切る。今誰に質問された?
「いや、ちょっと気になっただけ。気にすんなよ」
さっきから話しかけている少年はちょっと苦笑した。
少年の外見は、少し長めの青い髪に水色の目を持ち、身長は180cmぐらいだ。顔はかなり整った方で俗に言うイケメンだ。
彼は自分の薄い青色の髪を触りながらオレを見てから気がついた様に話しを始めた。
「あっと……俺の名前は氷室 拓哉だ。お前の名前は何て言うの?なんか皆と雰囲気が違うからさ」
いきなり名前か。ついでに雰囲気が違うとはどんな感じの事をいうのだろう?
「……香山 隼斗」
オレは名前だけ言った。なんか変な奴だからな、この氷室ってイケメン。
オレが名乗った後、氷室は警戒しているオレに対して笑いながら
「そんなにこの学校怪しいか?大丈夫大丈夫!普通に生活してればなんの問題もねぇって!あ、そうだ。この学校には…………」
怪しいのはお前だ。と、思いつつも氷室による学校説明が日村さんが来るまで続いたのであった。
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