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……校長先生。僕はもう限界です。いったい何時間話せば気が済むんですか?気付いていますか?話し初めて1時間半もたってんですよ……
………とは言えず。ぼーっとしながら話しを聞いております。
校長とは70歳くらいのおじいさんで何故か声が震えている。背は低く腰が曲がっている。
典型的なおじいさんだ。
『でぇ~あるからしてね…スゥ、この学校ができた訳しゅ…スゥ、いゃ~今年も良い年になりしょうだ…スゥ、あ 良い年と言えばね----』
こんな感じで謎の連鎖によって話しが終わらないのだよ。
そういえば、さっきから氷室は寝そうなのだよ。頭が上下に動いている。貴様はニワトリか!
オレも眠くなってきたな。早く校長先生の話し終わらないかな……
『---というわけなんですね…スゥ、あぁもうこんな時間ですか…スゥ、進入生の皆さん…スゥ、学園生活を楽しんでくだしゃい…スゥ』
校長はやっと話しを終え会釈をして段の上から降りた。
よかった寝る前に終わって……。
『みんな聞け。一年は案内役に2年に従って学校周りをしてから魔力の測定。そこから各自のクラスへ向かい、5年間お世話になる先生の自己紹介からクラスの説明にはいる。ほかの学年は各自の教室に入って待機していなさい』
教頭先生らしき人が先生達に指示を出し皆はそれに従って会場を出て行く。
オレは氷室と合流しあいつの途中だった話しを聞きはじめた。
「いや~さっきは寝かけたね。校長先生話し長すぎでしょ。でもさ、あの校長歴代の校長の中でも1、2を争うほど凄い魔法使いらしいぜ。なんか伝説を5つほど持ってるとか……」
「へぇ、あのおじいさんの鏡みたいな人が?」
とてもあの体でそんな凄い伝説を作るようには見えなかった。
「あれ、操り人形って噂もあるんだよ。本当の校長が力を隠すためのな。弱い魔力に強い魔力が当たると怖くて動けなくなるってじっちゃん言ってた」
内容怖いな……てか、じっちゃんて、そんな言い方する奴初めて見た。
「そんな理由から皆あれが本当の校長か分からないんだとよ。まぁ、あれが本物ならそれでもいいけどな」
どうでもいいらしい。
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