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板は祭壇の上にあり、自然と皆に注目される仕組みになっていた。
「さあ、この板に魔力を流し込むのだ」
と近くにいた教師に板を渡された。
「あの……どうやって魔力を流し込むんですか?」
………ワッハハハハッハハ---
オレが質問した数秒後、見ていた皆が笑い出した。
その時、オレは焦っていたが教師はポカンとしている。さっき笑いはじめた皆も笑ったきりだ。
ムカつくぜ、畜生……。
そして、ようやく黙っていた教師は無表情のまま
「魔力の流し方も知らないのか…ハァ。まずな、頭の中にイメージするんだ。魔力を流すってな。そしてそれを解き放て」
そんな呆れながら話されても……。元々オレ知らないし。
………でも、やってみようかなぁ
「……わかりました。やってみます」
簡単に返事を済ませオレはイメージする。目を閉じて。板に力を流すイメージだ。
そしてそれを解き放つ。
ちょっと体から力が抜けたかも。期待しながら目を開ける。
が、板の反応は無し。
「失敗ですか?」
失敗など考えてなかったため、また皆に笑われるのではないかと思い顔が少し赤くなった。
「いやいや。紛れも無く成功。素晴らしい!!君は無属性だ!そして……君は2組だ!」
先生がそういった瞬間。他の生徒たちが騒がしくなった。
「無属性だって!?すげぇ!」とか「この学園にあと1人無属性いるらしいよ!」や「2組か!俺も2組だぜ!」や「うへっへへっへ」等など。褒めてるのか笑ってるのか喜んでるのか分からない。
「君、なに突っ立ってるんだ。早く戻りなさい」
突然、いや…気がよそに行っていたためその声にビクッとしてしまった。
そして、そのまま下に降りて行き、俺の属性判別とクラス決めが終わった。
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