Episode 1 学園

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板は祭壇の上にあり、自然と皆に注目される仕組みになっていた。 「さあ、この板に魔力を流し込むのだ」 と近くにいた教師に板を渡された。 「あの……どうやって魔力を流し込むんですか?」 ………ワッハハハハッハハ--- オレが質問した数秒後、見ていた皆が笑い出した。 その時、オレは焦っていたが教師はポカンとしている。さっき笑いはじめた皆も笑ったきりだ。 ムカつくぜ、畜生……。 そして、ようやく黙っていた教師は無表情のまま 「魔力の流し方も知らないのか…ハァ。まずな、頭の中にイメージするんだ。魔力を流すってな。そしてそれを解き放て」 そんな呆れながら話されても……。元々オレ知らないし。 ………でも、やってみようかなぁ 「……わかりました。やってみます」 簡単に返事を済ませオレはイメージする。目を閉じて。板に力を流すイメージだ。 そしてそれを解き放つ。 ちょっと体から力が抜けたかも。期待しながら目を開ける。 が、板の反応は無し。 「失敗ですか?」 失敗など考えてなかったため、また皆に笑われるのではないかと思い顔が少し赤くなった。 「いやいや。紛れも無く成功。素晴らしい!!君は無属性だ!そして……君は2組だ!」 先生がそういった瞬間。他の生徒たちが騒がしくなった。 「無属性だって!?すげぇ!」とか「この学園にあと1人無属性いるらしいよ!」や「2組か!俺も2組だぜ!」や「うへっへへっへ」等など。褒めてるのか笑ってるのか喜んでるのか分からない。 「君、なに突っ立ってるんだ。早く戻りなさい」 突然、いや…気がよそに行っていたためその声にビクッとしてしまった。 そして、そのまま下に降りて行き、俺の属性判別とクラス決めが終わった。
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