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そんな事があり、オレは今1年2組の中で立っているというわけだ。
オレが無属性という事に対して皆がかなり興味を持っていたのは何故か分からないが友達を作りやすい状況になった事には感謝せねば。
「なあ氷室、無属性って何がそんなに珍しいの?」
さっきあんな事を言ったがオレは属性の事をあまり知らない。そもそも魔法自体よく知らないからだが……。ついでにこいつとは同じクラスになった。
「話すと長いよ?それでもいいなら話すけど」
それにオレは頷いた。
頷くのを確認した氷室は語りはじめた。
「200年ぐらい昔、魔法界でちょっとした戦争があったんだ。
その規模は他国にまで達していた。まぁ、魔法を決闘以外に人に使う事自体がおかしいんだがな。
そんで、その戦争の原因はある王国の王子が婚約者であるもう一方の王国の姫さんに婚約破棄されたのが原因とされている。それでキレた王子側の国が姫さん側の国に奇襲をかけたのがこの戦争の始まりだったんだよ。全く馬鹿な連中だよな……結婚のことぐらいで。
戦争は長く続いた。両国の戦力は圧倒的に姫側が不利、負けるのが分かっていた。
だが、結局勝ったのは姫さん側の国だ。隼斗はなぜだか分かるか?」
オレはその問い掛けに首を横に振った。
そして、氷室はまた語りだした。
「そこには無属性の魔法使いが居たからだ」
オレはその答にあまりピンとこなかった。
「なんで無属性が関係あるんだ?」
氷室はその質問に微笑しながら
「じゃあここで属性の勉強だ。人には6つの属性があると言われている。火、水、自然、闇、光、無だ。火と水はお前アニメとかで魔法使う所あるだろ?あんな感じで手から出したり召喚したりするものが一般的だ。
自然は主に草、土、空気などを使う魔法だ。砂漠にオアシスってのがあるだろ?あれは昔、自然属性の魔法使いが創った場所なんだよ。
闇はその名の通り暗黒、重力、毒、呪いなどの魔法を使う。これが使いこなせる人はほとんどいない。
光は使える人がまず少ない。名前通り光を使いこなし攻撃、回復など万能型だ」
ここで一度氷室は言葉を切り、また話しを始めた。
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