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「皆ありがとよ。これでクラスのメンバーはだいたい分かった。今日はこれでお開きだ!明日からちゃんとした授業があるから忘れ物すんなよ!またな!」
早川先生の解散を合図にオレ達は帰る用意をし始めた。
「なぁ、これから街行かない?暇だからさ」
氷室に声をかけられた。街かぁ~、でもオレ達知り合ってまだ半日だぜ?
「街ってここ森の中心じゃん。どうやって行くんだよ?」
その質問に氷室はニヤけながら早川先生を指差した。
「知ってるか?あの先生転移が使えるんだよ!それを利用して連れてってもらうんだ!」
なんて悪い奴だ。仮にもあの人は先生だよ?そこんとこわかっとるかい?
「俺に作戦がある」
再び氷室はニヤリとしてからその作戦とやらを話し始めた。
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十数分後。
「いやぁ~、転移って便利っすね!行きたいとこまで一っ飛びなんて!」
氷室は街に着いてから早川先生に向けて言った。
「これ習得するのに何ヶ月かかったと思ってんだよ。2ヶ月だぜ?あの苦労が昨日の事のようだ…」
オレと氷室は作戦が成功し今街の中にいる。
作戦とは…………。
数分前。
「先生!ちょっといいっすか?」
作戦を決めたオレ達2人は早川先生のもとへ行った。
「あぁ?どうした?1人で帰れないか?もう15、6歳だろ?俺は眠いんだ。寝る」
「ちょっとまてぇぇぇええ!」
今すぐに寝そうになった早川を氷室は叩き起こした。
「おわっ!お前会って2時間も経ってないのに担任を叩く悪党だったのかよ!」
「悪党は聞き捨てならないっすね!俺はどちらかと言えば正義の方でしょ?」
話題が変な方向に向かっているためオレは氷室の背中を叩いた。
それに気づいた氷室はまた早川に言いはじめた。
「先生知ってますか?王都のGamers shopで今、そこら辺じゃ売り切れで買えないモン○ンが売ってますよ!
」
「「マジでぇぇ!!!」」
その言葉に早川はもの凄く食いついた。いや、オレもだが…。作戦では早川先生のゲーマーを利用するとだけ聞いてたからな。
「んで俺達買いに行きたいんですけど、先生も行きますか?」
「あぁ!行く行く!もちのろんで行くぜ!」
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