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そして、オレ達は先生の転移で王都までやって来たわけだ。
「いや~まさかここまで上手くいくとは思ってなかったよ」
早川がトイレに行っている間にオレ達は話していた。勿論作戦についてだが。
「え?もしかして売ってないの?」
が、オレは作戦なんかよりもゲームの方が気になってしまう。ゲームとは小学校2年生からの付き合いだ。そうそう切り捨てられるもんじゃない。
「いや、オレの情報に狂いはないぜ!確かに売ってるよ。なんせ魔法使いの中には科学界が造った物を批判する奴が多数いる。だからソフトが売れ残る。そんな仕組みさ」
へぇ~。案外魔法界ではゲームする人は居ないんだな。その分オレ達が得するがな。ぐへへ
「待たせたな。トイレ混んでてな」
トイレを済ました早川が戻ってきたのでオレ達はGamers shopを目指して歩き出した。
紹介していなかったが王都とは名前の通り王様が住んでいる都の事を指す。現在魔法界には4つの王都があり1つ1つの仲が良いため誰でも入ることが出来るのだ。
それにしても沢山の人がいるな。それに対抗するかのように出店が並んでいる。怪しい店から食べ物屋まで色んな種類の店があり楽しい場所である。
オレ達の目指していたGamers shopは歩き始めて5分ほどの所にあった。
「ここだな」
「ここっすね」
「オレは知らないよ」
氷室に説明を受けた。どうやらこのゲームショップはそこそこの歴史があるらしい。普通の店じゃ見られないゲームとか幻のゲームとかが普通に売ってるとか。
だが、外見はとてもゲームショップには見えない程綺麗な建物で、むしろ金持ちが住んでそうな家だ。
「いらっしゃいませ」
店内に入るなりその想像は無意味な物だとわかった。中は右を見ればゲーム左を見ればゲームという紛れも無いゲームショップだった。
「ついさっき予約した氷室です。モン○ン貰いに来ました」
「あっ、は~い」
氷室は予約してくれたらしい。おかげでスムーズに買い物をすることが出来た。
「それじゃ帰るか」
早川に呼ばれオレ達は学園へと戻って行った。
「「今日はありがとうございました」」
オレと氷室は早川にお礼を言った。
「いいって、俺もこのゲーム欲しかったしな。じゃあ早速プレイしたいから帰るわ。じゃな」
そしてオレ達は解散して寮に帰った。
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