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私、香川 隼斗とその他2人は現在隣のクラスの教師にお説教を喰らっている最中である。時間は戻らないとはいえたかが5分遅れたぐらいで……。
なぜこんな事態に陥ったかと言うと、氷室とシルフィのせいだ。こいつらのおかげで人生初の死ぬかもを体験しため、学校に遅れてしまったのだ。あ~うるせー。
「お前らな、学校初日から遅刻とは。話し聞いてるのか?」
オレとシルフィはともかく氷室は明らかに聞いてない。
「先生。初日じゃないっす。2日目っす」
とどうでもいい所ばかり聞いて訂正を入れたりし馬鹿にしている。
「お前教師を馬鹿にしてるのか?俺が生徒指導員ということを忘れてないか?」
教師はこめかみに青筋を浮かべてキレる寸前だ。
「あ、知らなかったっす。さーせん、さーせん」
謝る気ねー。てか、さーせんって…。
「お前、謝る気ないだろ。まぁ、いい。次からは気をつけろ」
教師はオレ達に再度注意し職員室に帰って行った。氷室が教師の後ろ姿に親指を下にやって死ねと言っていたのは気にしないでおこう。
「やっと解放されたね。たった5分遅れただけなのにね」
とシルフィはオレ達の方を向いて笑っていた。
「まあな、これから遅刻するときはあいつに気をつけてしような」
氷室はそう言った後教室に帰って行った。
「隼斗くん大丈夫?」
「あぁ。あのさ、1つ聞いていい?」
ここでオレはさっきから気になってた事を聞こうと話しを変えた。
「いいよ?」
オレが聞きたい事は何故そんなに氷室と親しいのかだということだ
「氷室と付き合い長いの?朝のやり取りからして初めて会うにしては仲良かったし」
彼女はそんなことかと説明を始めた。
「えっとね。はっきし言っちゃうと私達いとこ同士なの」
「……いとこ?マジで!?」
彼女は頷きにやけ顔になった。
「まあね。……あ~、もしかして私と拓哉くんが付き合ってるかと思った?それは無いからね~」
氷室とシルフィはそんな関係だったのか。ちょっと意外。
「へぇ~。そーゆー事ね」
「あ、もうそろそろ時間だよ?早く教室行こう!」
その後シルフィに手を引かれオレは教室に入って行った。
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