Episode 2 初めての授業と明かされる過去

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早川は「あぁ」と言い入口から教卓の所まで来た。 「んじゃあ今からマジで授業やるからな。号令頼む」 やっと授業を始める早川はクラスリーダー(学級委員みたいな者)に号令の指示を出した。 きりーつ。れいー。ちゃくせーき。 号令が終わると授業が始まる。 「いきなりだが、この世界には6つの属性がある。火、水、自然、光、闇、そして無だ。ここで俺から問題だ。この6つの属性の能力が分かるやついるか?」 どうやら属性の勉強らしい。オレにとってはとても興味深い話しだ。 最初に手を挙げたのはクラスリーダーだった。 「んじゃお前、言ってみろ」 指名されたので彼は立った。 「火の主な能力は火傷、灰化で水の能力は水の場合は束縛、溺殺。氷の場合は凍結、創造。自然はその名前の通り自然の利用。闇は呪いや重力の操作。光は治癒と審判。無は能力無効化、破壊。そして逆に利用。だったと思います」 それを聞き終えた早川は頷いた。 「ん、問題ないぜ。よく知ってたなそんなに」 その問い掛けに彼は 「常識です」 とだけ言って席に座った。真面目ちゃんめ。 クラスリーダーは細身で背が高くエリートのオーラを出していて近寄りがたい人だ。 「常識………だと!?」 早川先生の異常な反応は気にしないでおこう。滑ったから。 「……それじゃあ、あと1つ教えることがある。この世界にはごく稀だが2つの属性を持って産まれる者がいる。俺やシルフィみたいなやつだ。ここで問題。2つ属性を持っている者のメリットとデメリット分かるやついるか?あ、シルフィ以外でな」 先にシルフィにダメだと言ったため、答えたそうにしていた彼女はしょんぼりとなってしまった。 そして、手を挙げたのはオレの1つ後ろの席の男子だった。 早川は彼を当てて彼は話し始めた。 「メリットは2つの属性の能力を混ぜ合わせれる事で、デメリットはバランスの乱れです」 彼はそう言って席についた。 「うん。正解。ちなみにバランス崩れると身体がアボンだからな。俺達は相当なリスクを負ってんだよ」 そう言った早川は何かに気がついた様に「あ、そーいえば」と呟いた。
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