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---バシャン。
相手が檻に捕まった音がした。
「ちょ!いきなり攻撃してきて更に檻!?やめてよ!」
女は反抗し魔法を檻にぶつけるが無意味。俺のMAXパワーの魔力が篭った檻だ。壊れたら俺が泣く。
「お前は自分が死ぬ姿を考えた事あるか?人殺しは普通にするくせに自分が殺される立場になってどう思う?」
女は黙り上目遣いでこっちを見てきた。
そんなもんしたって意味ない。俺の殺意を上げるだけだろ?
「……ごめんなさい」
女は泣きながら謝ってきた。
「はぁ?今頃謝る?いい加減にしろよ。自分の立場を考えてみろ。殺されて当然だ」
女は泣き崩れた。
女はズルイ、泣けば済むと思っている。俺はそんなに甘くない。
「その罪を数えながら苦しみながら死ね」
そう言い俺はユニゾンスペルの構えに入る。自分なりに最強な技を今回はMAXパワーで撃つ。はっきし言ってどうなるか分からない。が、俺は絶対奴を倒したい。たとえ広場や寮が壊れようとも。
「やめて……やめて……やめて」
まだ言ってやがる。俺は手に魔力を集中させた。そして、詠唱を始める。
「あばよ。
炎を司りし火の神よ、水を司りし水の神よ。汝が力を共鳴させ害をなす者を退け!
ユニゾンスペル、【炎と水の共鳴1の舞】」
水の檻に更に水のコーティングが施される。これで絶対に逃げられない。
「--2の舞--」
奴が縛られた事を確認すると空に炎を打ち上げる。そこからドラゴンの顔を発生させ、ぶつけて爆発させる。
---ジュワァァ!
水が蒸発する音、霧が辺りを覆う。何も見えない。が、この霧には特殊な能力がある。
魔力探知だ。そのおかげで俺は敵の位置がよく分かる。
敵は今うずくまっている。
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