Episode 2 初めての授業と明かされる過去

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これってまさか………封魔の呪いか?だとしたら本当にヤバい! 封魔の呪いとは、術者自身にかける魔法で術者の死後に発動する。 この魔法を受けた人は一生魔法が使えなくなってしまう最上級魔法だ。 敵は自分が殺られる事を考えて準備してたってのかよ……。 クソっ!俺の魔力は今もう少なくなっていた。中級魔力を撃てば壊せるだろうが俺に今そんな力は残ってない。 ………絶体絶命じゃないっすか…。魔力残しておくべきだったな。 魔法の使えない俺か。 何も残らないじゃないか。はぁ、科学界に追放だろうな……。 球体は俺に向かってどんどん近づいてくる。 触れればおしまいだ。それなのに逃げれねぇ。 俺は覚悟を決めて目をつぶった。 「【ホーリースパイラル】」 どこからか謎の光が飛んできた。光は呪いにぶつかり光と闇が混ざった。 そして、消えた。 俺は後ろを見た。 そこにはポッケに手を突っ込んで立っている早川がいた。 「よぉスパイラル!情けないな!そんなに腰なんか抜かして。………殺ったんだな」 いきなりの親友の登場に焦る俺だったが呪いを消してくれた早川には感謝しまくってた。 もお早川君神です!みたいにね……。 「あぁ、敵討ちしたよ。本当にこれで良かったのか?」 俺は早川を見上げて言った。 「さあな、自分が正しいと思った事をやればいいんだよ。お前は自分で正しいと思ったんだろ?」 俺は頷いた。そして早川は続けける。 「ん、だったら問題ないだろ。さあ、学校行って先生探すか」 早川は何故か弾けてしまったようだ。テンションが普通じゃない。 「早川、お前テンションおかし過ぎじゃないか?マジで」 その言葉を聞き早川は急に暗くなった。 「……所詮俺の開き直りだ。こうでもしないと頭がおかしくなる」 わざと………か。 妙に懐かしく感じる学校への道を歩き始めた俺と早川だった。 そして----キーンコーンカーンコーン。 「んだよ?授業もうおしまいか?」 早川先生の長い話しはチャイムの音によって終了してしまった。続き気になるな。
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