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「マジかよ!?良かった~。俺達だけ生きてるなんてやだもんな!」
さっきまでの態度とは急変。スパイルは嬉しそうに話した。
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俺達は中学校舎に到着した。
この校舎の4階にいる生存者達に早く会いたい。
自然に足取りが速くなり4階に到着した。
「ここだな!」
特別室と書かれたプレートがかかっている部屋が目の前にあった。
早速中に入ろうと思い扉を開けた。
---シュッ!!
扉を開けた途端に数本のナイフが飛んできた。
あ、やべぇ。当たる。
「ウォーターベール!」
目の前に水の壁が現れる。
その壁にナイフがぶつかり水圧に負けて勢いを失った。
「攻撃をやめてくれ!この学園の生徒のスパイル=ティティスだ!」
スパイルの叫びにより攻撃は止む。中から1人の教師らしき人が出てきた。
「それは本当か?……確認のために1つ質問をする。 学園長室の壁にある絵画に描いてある動物はなんだ?」
それについては俺は良く知っていた。学園長室に生徒は必ず1回は行く事がある。その時に学園長から絵の自慢をされる。その絵を描いた人とか中身について。
まあ、学園長室は生徒が行きたくない場所ベスト3に入っているがな。
「「血の色に染まったケンタウルス」」
俺とスパイルは同時に答えた。
その答えを聞いてから教師は俺達の肩に手を置いた。
「よく生き残っててくれた!!まさかまだ生存者がいるとは思っていなかった!」
そして後ろから他の教師2人が出てきた。
「生徒ですか!?良かった!生きてて!」
眼鏡をかけた痩せた男の教師が言った。
「君達は!早川君にスパイル君!?」
そう言う彼女は俺達の学年の副担任だった。
感動の再会に俺とスパイルは泣きはじめた。
今まで我慢した分が一気に吹き出した。
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