ちょっとおじゃまします。

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光と闇のユニゾンスペルについて話すとな、とにかく危険なんだ。 光があるところに闇は存在できない。また、闇があるところに光は存在できないんだ。 そんで、その2つを組み合わせるような事をすると、良い場合は魔法が消滅するだけで済むのだが悪い場合は魔法の消滅に巻き込まれて自分自身の体も消滅してしまう。 過去に何人か光と闇のユニゾンスペルに挑戦しようとしたのだが、皆失敗し魔法ごと消滅していった。 ただ、ユニゾンスペルを求めるあまり元々数の少ない光と闇の魔法使いはどんどん減っていった。だから、やる場合はきちんと国に報告するというめんどくさい作業をしなければいけない。 スパイルの火と水のユニゾンスペルは特に危険性はなかったらしい。 失敗しても火と水は蒸発するか火で火傷、または水で辺りがベショベショになるぐらいらしい。 いいな~簡単で……。 一応俺は理論の方は完璧に出来上がっている。外で使う場合は日の光があるため闇の力が抑えられてしまう(呪いを除いて)。そのため光もそれに合わせて小さくしなければならない。 また、室内や夜に使う場合は闇の力が上回って光が弱くなる。 色々な魔力の込め方があるため考えるのが嫌になった。 実際理論なんてどうでもいいのだが……。 「早川君!!やりましたよ!見つけました!『裏切りの因縁』のアジトです!」 眼鏡をかけた背の高い男性がこちらに向かって手を振っている。 「なに!?すぐ行きます!」 俺は光の速さで彼の元に向かった。もちろんスパイルも。 彼はパソコンに向かって「ここです」と言って地図上の赤い点を指差した。 「おい……ここって…。」 スパイルの表情が急に険しくなった。 その場所とは…… 「ここ、お前の家がある町だよな?」 早川が地図を指差して言った。 何度か行った事のある家から少し離れた所。地図の示す点はそこにあった。 「マジかよ…。なら皆が危ない!攻めに生きましょう!」 スパイルは焦りながら準備を始めた。 「まあ待て。まだ敵が町を襲ってないだろ?」 奥の席に座っている男がスパイルに言った。
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