ちょっとおじゃまします。

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その男ゲン=フリーバーと言って俺達の隊の隊長だ。皆にゲンさんと呼ばれている。身長は190センチぐらいあり坊主頭にサングラスをかけて額に『性』と書いている。明らかに不審者ですね。 「なんでっすか!?早く行かないと皆が…」 スパイルは泣きそうな顔でゲンさんに言う。 「まあ待てって言ってるだろ。今動いたら奴らも感ずいて絶対に反撃してくる。俺達の目的は殲滅だ、失敗したら無意味だ。今は本部に頼んで人員を集める。……抗争はそれからだ」 眼鏡の男性に今は動きは無いから大丈夫と伝えられスパイルは静かになった。必ず仕留めると決めたらしい。 「わかりました。あの……取り乱してすみません」 スパイルはゲンさんに頭を下げて部屋から退室した。 「さて、人集めするか」 そう言ってゲンさんも部屋から出て行った。 今、部屋には眼鏡の男性と俺だけがのこっている。眼鏡の男性の名前は春樹さんと言って珍しい科学界出身だ。とにかくこの人はいい人だ。俺が仕事で困った事があったらすぐに助けてくれる。頼れる先輩だ。しかも、背は高くイケメンときた。かなり軍の女性にモテている。…いいな~イケメン……。 「そういえば早川君。例のアレ、できそうかい?」 「……」 ユニゾンスペル……か。確かにユニゾンスペルの原理はわかってるし理論も完成している。 できないわけじゃないができない。怖いのだ。消滅することが。 「まずかったかな?ごめんね、変なこと聞いたりして」 春樹さんは少し笑って謝った。 「いや、俺の実力不足です。もっとメンタルを鍛えないといけないんで」 実力はある。だがメンタルはまだまだ弱い。 それに、この隊に入には条件があった。 1つ目が2つの属性を持っていること。2つ目はそれを自在に使えることだ。 だからこの隊の人数は俺を合わせて4人なんだ。 しかも、俺以外の全ての人はユニゾンスペルが使える。……俺だけ置いてきぼりか。まあ、すぐに覚えてやるさ。 俺に謝った後、春樹さんは電話をしていた。たぶんゲンさんからだ。 「わかりました」 そういって電話を切る。 「今から本部に詳細を教えてくと言われたから行ってくるよ」 春樹さんも部屋を出て行った。
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