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時は過ぎて1週間後
俺とスパイルは学園の襲撃事件で死んだ皆の墓の前に来ていた。辺り一面に広がる墓、全て生徒が眠っていると思うと急に怖くなった。
その沢山の墓の中の1つの前に俺達はいた。
スパイルの大切だった人、アルテミスの墓だ。
特に何もしないまま墓の前に立っているスパイル。
何かまずいと思った俺は口を開こうとするが先に口を開いたのはスパイルだった。
「早川、明日は絶対に奴らを潰すぞ。もうあんな事あってはいけない」
スパイルの言葉に俺は黙って頷いた。
そして、墓の方に向き直り手を合わせた。
「皆の敵は絶対に討つからな。待っててくれよ」
そして俺達は軍に戻った。
次の日。
「準備はいいか?忘れ物はないか?」
遠足に行く前の教師みたいな台詞を言っているのはゲンさんだ。皆の緊張を和らげようとしているのだろう。あなた自身が笑えるのだが……
「よし早川、転移魔法陣を用意してくれ」
この時から俺は転移が使えた。ちゃんと試験に合格したからな。
俺は地面に特大の魔法陣を書いていく。魔法陣書くだけで時間と魔力を消費するのが難点だけどな。
「できました。入ってください」
集められた人数は100人だ。しかも仲佐が2人、少佐が2人もいるのだ。これはかなりの戦力になる。それにユニゾンスペル使いが3人。これも戦力になる。
これからスパイルの家に転移する。このことは事前にスパイル家に伝えてあるから問題無い。
「では、行きます。【トランス】」
次元を移動してスパイルの家の大きな庭に皆は降り立った。
「やっぱ早川君の転移は便利だよ」
春樹さんの言葉が少し嬉しかった。1ヶ月という長い期間を経て習得した魔法だ。とても嬉しかった。←普通1ヶ月じゃ習得できない。
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