ちょっとおじゃまします。

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場所は変わり敵アジト前。 「冗談……だろ?まさかこんな事が…」 ゲンさんは目の前の光景に自分の目を疑った。 目の前には殺されたまたは戦闘不能になった仲間が倒れていた。 俺達以外の全ての者が倒れていたのだ。 だが何故そうなった?相手は日々アジトの周りを警戒しているのか?だとしても対応が早すぎる……。 !! まさか!情報漏れ? 「ゲンさん、予測ですが仲間の誰かに裏切り者がいます。多分情報漏れの可能性があります」 ゲンさんは少し顔をしかめた後、仲間で生きている人間を探しはじめた。 「探知するか……」 ゲンさんが仲間の中心に立って探知をしようとしたその時、 「今だ!行け!!」 土の中から大量の人間が姿を現し炎やら水やら土などでゲンさんを攻撃し始めた。 しばらく攻撃が続きそして止んだ。 「ハハハハ!これで1人ユニゾンスペルの使い手が減った!我等に敵はいない!」 先頭に立った男は急に声を上げて笑い始めた。 「ゲンさん!!」 スパイルが叫んで飛び出した。 前方に炎のドラゴンを創り激突させた。 「ぐあぁ」 数十人の敵に当たり吹き飛ばした。 「そうか、お前も危険人物だったな」 男はそう言ってスパイルに攻撃をするよう命じた。 嵐の様な攻撃がスパイルに降り注ぐ。 そして、攻撃が止んだ。辺りに静けさが訪れる。 「ハハハハ!また1人危険人物を消したぞ!我等の勝利は決まった」 男は高らかに宣言ししばらく笑っていた。 俺は空の方から魔力を感じることに気がついた。 この魔力、ゲンさんか!? 魔力を感じる空にはゲンさんがスパイルを抱えて浮いていた。 「何が決まったって?」 敵は一瞬ビクッとしてから空を見た。ゲンさんを。 「なっ!何故生きている。あの攻撃を食らって何にもないなんて有り得ない!」 男は空に浮いているゲンさんに叫んだ。 「だーっ!うるせーよお前ら。何?避けただけですけどなにか?」 さらにゲンさんは続ける。 「もうこっちから攻撃するからな。【ダイヤモンドダスト】」 敵に向かって銀色のカケラが飛んでいく。
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