ちょっとおじゃまします。

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銀色のカケラは敵を空から襲撃した。キラキラと光って綺麗な魔法だが破壊力はとんでもない。 その証拠にさっきまで沢山いた敵が一瞬にしてリーダー的な男1人になったからだ。 「案外脆いな、お前ら」 ゲンさんは空から降り立った。 「何故だ!?何故生きている?」 奴らは何も気付いてないようだ。 ゲンさんは敵が攻撃する瞬間に転移を使った。俺にだけわかった微弱な魔力の揺れ。スパイルが助かったのもそのおかげだ。 「そりゃ……生きてるからだ」 ちょっとふざけたゲンさんは敵に魔力をぶつける。 「ひぃぃ」 敵は自分より遥かに多い魔力にビビって腰を抜かした。 「誰から情報を聞いた?答えなければお前の命は無い」 その質問に敵は声を震わせながら答えた。 「俺は知らない……ボスの命令だ…俺は知らない」 ダメだこいつ、混乱し過ぎて頭がいかれた。 「ボスはどこにいる?」 さらに冷たい声でゲンさんは聞く。 「……【ビューティフルエクスプローぐあぁ…」 あぶね!敵は自爆使用としやがった!それを感ずいたゲンさんは気絶させた。 俺は安心して後ろを振り返った。 --バコッ! 「な……に!?」 俺は後ろにいる男に殴られた。数メートル飛ばされて着地、そして誰が殴ったか確認した。 いや、確認しなくてもわかる。春樹さんだ。 何故俺を殴った?俺が敵に見えたのか? どんどん浮かぶ疑問の中、1つの言葉が浮かんだ。『裏切り者』と言う言葉が。 「あんたが裏切り者か?……春樹さん」 それを聞いて春樹は笑った。口元が大胆に緩み目はとても笑っている。 「ふっ、ハハハハハ!笑いを堪えるのがこんなに大変だったなんてね」 地面に膝を付けてお腹を抱えて笑う春樹。まさか裏切り者だったなんて…。 「いつから裏切った?お前がそんな事をするとは思わないが」 後ろにいるゲンさんが未だ笑い続ける春樹に静かに言った。 その質問に春樹は更に笑い、答えた。 「いつからだぁ?そんなん決まってるでしょ。最初からですよぉ。ハハハ」 それを黙って聞いていたスパイルが急に動きだす。 「はるきぃぃい!てめぇいい加減にしやがれ!。食らいやがれ!【炎と水の共鳴】」
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