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スパイルのユニゾンスペルが発動。笑いこけている春樹は丸い水の球体によって沈められる。
その2秒後、炎で作り出したドラゴンを水の球体にぶつける。
「やめろスパイル!奴のユニゾンスペルは……」
攻撃の途中でゲンさんはスパイルを止めようとしたが魔法の爆発音によって声は掻き消された。
そして、辺りに霧が広がる。昔、スパイルはここで水と炎のドラゴンを作り出すのに20秒はかかった。だが、俺達は成長している。魔法の威力が上がったり発動時間が短縮されたりしている。
スパイルがドラゴンを作る時間約5秒。
巨大な炎と水のドラゴンは互いに春樹を挟んでぶつかり合う。
水が蒸発し、炎が水によって消される音が辺りに響く。
そしつ、スパイルによる猛攻は終わった。
「どうだ?やったか?……がっ!」
スパイルは隣にいるゲンさんに腹を殴られた。
「なんで攻撃を止めなかった!お前は知らないだろうがな!奴のユニゾンスペルはな無「無属性変換ですがなにか?」
2頭のドラゴンがぶつかり合った場所に春樹は何事もなかったかのように立っていた。
「……だから止めろと言ったのだ。もう奴に勝てるのは無属性しかいない…」
ゲンさんは自分の顔に手を当てて悔しがっている。
スパイルは自分は重大なミスを犯してしてしまった事に気が付き崩れ落ちた。
「いやぁ、中々の威力でしたよスパイル君。だが、相手が悪かったな。今の僕は無属性。制限時間はあるけど君達を殺すのには十分な程時間はある」
余裕の笑みを浮かべ春樹はゲンさんに向かって走りだした。
「ちっ、俺からか?でも簡単にはさせねぇよ!【メタルウォール】」
ゲンさんは時間稼ぎの為に鉄の壁を張った。自然属性の中でも珍しい金属系の技だ。
「そんなの無意味でしょうが。【魔法調和】」
鉄の壁は春樹が右手で触れただけで消え去った。とんでもない技だ。てかチートだ!
「くそっ!こうなったら!重力上げてやるよ!【グラビディア】」
俺は何か足止めと考え重力魔法を放った。
「だから無意味だって。【魔法調和】」
またもやあのチート的な魔法によって俺の魔法は破られた。
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