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「早川諦めるな!お前は俺達の最後の希望だ!」
ちょっと待ったぁぁああ!そのセリフは20世紀○年の言葉じゃないか!パクリはいかんよ!
なんて言う暇はない。
「早川、お前の全てをぶちかませ」
ゲンさん…あんたは格好よ過ぎだ。そのファッションはアウトだが…。
突然変なテンションになったのも強化魔法の【ストレンジメンタル】のせいだ。
そうとも知らず俺は春樹にハイテンションのまま叫ぶ。
「お前に罪を数える時間をやる。3つ待ってやる」
俺は反発力の働いていた弓をセットした。2人のおかげで反発力なんて関係無い。
「はぁ?ふざけてんの?そんなはったり…「1つ」
俺は春樹の言葉を遮りながら数える。
「黙れ!そんなはったり効くとお「2つ」
また遮られて怒る春樹。でもその表情は笑ってはいなかった。
「いい加減にし「3つ」
全部遮りましたね。ありがとうございます。
「罪を数え終わったか?……じゃあ、また来世でな。
【黒臨の弓矢-終焉-】」
最後の最後まで謎のテンションを保ちつつ弓を引く力を強める俺。
そして、放った。
光の矢は闇の力を纏って春樹に物凄いスピードで迫る。
「そんな物消してやらぁぁああ!魔力ちょうわぁぁああ!」
矢っ春樹がぶつかった。--バチバチバチ!--
矢と無属性の魔力がぶつかり火花が散る。
「ぐっ!こんなもの!調和調和調和調わぁぁぁああ!」
春樹の無属性魔法の消滅の効果を上回り俺の矢は全ての物を消滅させる。
消滅のしあいが続き遂に決着が訪れる。
「がぁっ」
矢は春樹の腹に突き刺さった。そして、矢は光だす。
その光は春樹の体を徐々に消滅させていく。
「嘘だぁ!こんなの嘘だぁぁぁ!調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和調和………」
声が聞こえなくなり閉じていた目を開けるとそこには………春樹はいなかった。
「……勝ったのか?マジかよ、俺達は勝ったぞ!!」
スパイルの声が後ろから聞こえる。
そうか、俺達はかったんだな。そうか……よかっ。
俺はそこで意識を失った。
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