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早川 in 東京。
俺は今とにかく豪華なお部屋にいます。大臣の部屋が淋しく見えるぐらい豪華過ぎて逆にムカつきます。
「早川~入るぞー」
俺の反応を聞かないままわがままスパイルは部屋に侵入してきよった。
普段はスーツとか着ないスパイルだが今日はきちんと決まっている。
なんか話しの流れでこいつも来ることになったのだ。出発直前、いきなり現れて「俺は早川の親友だ、連れてけ」とあろうことか大臣に直接言ったのだ。
それを見た大臣は「いいよ。ついて来な」とだけ言って転移魔法陣にスパイルを入れてくれたのだ。俺は東京のその場所に行ったことが無いから転移は出来ないが大臣が転移を使ってここまで連れて来てくれた。
少しは感謝している。新幹線というものがあるのだが大臣は「高いから嫌だ」とか言いやがって結局転移になった。新幹線には乗ってみたかったなー。
まあ転移の方が確実に早いがな。
着くなりこの部屋に案内された。表彰は明日らしい。それまでは自由時間だ。
スパイルは多分遊びに行こうぜ!とか誘いに来たのだろう。
「観光いこうぜ!」
ほらやっぱり。
まあ断る理由は無いしな。
お前は「ああ」と言って財布を持って外に出た。
「なあ、お前翻訳魔法かけてかなきゃまずくないか?」
翻訳魔法、考えた人は神だ。言葉に困ったらこの翻訳魔法がある。とてもありがたい魔法だ。スパイルは出身が日本では無いため学園の時は毎日翻訳魔法をかけていた。いや、学園に入ると自動的にかかる仕組みになっていた。
「あ、確かにそうだな。言葉通じないかもだし」
スパイルは納得したように頷いた。
「【トランスレイト】」
翻訳魔法を唱え準備完了。
さて、新しい世界が俺達を待ってるぜ!
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