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いざ街に出てみたが知らない土地だ、どこに行くかも決まってない。地図とか持ってくれば良かったと今頃後悔している自分がいる。
しょうがないから近くにいる人に聞いてみる事にした。
これが俺の人生を狂わせる事だとこの時の俺は知らなかった。
「すみません。この辺でオススメのお店とかありますか?」
通りすがりの眼鏡にハチマキを巻いてリュックサックを背負った太ったオッサンに聞いてみた。
「ん、オススメのお店かい?……そうだ!君達も一緒にゲームショップ行こうよ」
オッサンはハイテンションに俺達を誘ってきた。なんだそのげーむショップって?
「なんすかそのげーむって?」
スパイルの質問を聞いてオッサンは3歩後ずさりする。
「えぇ~!ちみ達ゲームも知らないのかい?いいかい!これからの時代を支える素晴しき物だよ!いや、あれは夢だ!全人類の夢と希望が詰まっている!」
眼鏡を鼻息で曇らせながら熱弁するオッサン。はっきり言ってキモい。というかげーむなる物が世界を支えているとは思わなかった。
一体どんな『食べ物』だろう?
「じゃあ案内お願い出来ますか?」
「あい。承った。命に代えてもちみ達をゲームショップに連れていこう!」
オッサンは太った腹を叩いて任せろ!と言って進み始めた。
てか命懸けで行くような所なのか!?危ないな、防御魔法張っておこ……。
物凄い勘違いをしたまま俺達はゲームショップを目指した。
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