ちょっとおじゃまします。

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歩いて5分、人のあまり通らない道に沿ってその店は合った。 「着いたよ。ここが我等がゲームショップじゃい」 オッサンは胸を張って店を指差した。 着くまで周りを警戒しながらきた俺達、オッサンの言葉を信じきったがため無駄な事だと知らない。 「さあ!開け、ゴマ!」 オッサンは扉に向かって聞いた事もない呪文を唱えはじめた。 ----ガチャ。 自然と扉が開いた事に俺達は驚愕する。 「どうだい!?凄いだろう?会員しか入れない店だからね!それに魔法だよ!僕は魔法使いだよ!」 今のはオリジナル魔法か?てか皆魔法使いだ。そんなに威張らなくたっていいのに…。 オッサンは扉の中に入って行った。それに続き俺達も入っていく。 さて、どんな『食べ物』が待っているだろうか。俺とスパイルはかなりワクワクしていた。 「これがゲームだよ。ソフト次第で色んな種類の遊びが楽しめる!これこそ人類の夢と希望だ!我々はゲームの創造者を神と崇める」 それ何て教団だ!?そんな教団があるなんて始めて知ったぞ。教団とはわかりやすく言えば宗教団体だ。物や人を神と崇め崇拝する者達のサークルみたいなもんだ。 それより驚いた事がある。 「なあオッサン、げーむって食べ物じゃないの?」 ゲームとは食べ物ではなかったのだ。なんか良くわからない箱に線が付いている。謎の物体。 「何を言ってるんだいちみ達は。ゲームは機械だよ。これが楽しくって楽しくってね~」 機械……だと!?それは危険だ!早くオッサンを助けないと!………これが明日のニュースに取り上げられるなんてこの時の俺は知らなかった。 「オッサンどけ!機械は危ない!」 「うっへぇー。何だい!?」 オッサンを後ろにいるスパイルに預け店の奥に入る俺。 「おい!軍の者だ!店長早く出てこい!そうしなければ店を破壊する!」 奥から眼鏡をかけた痩せたオッサンが出て来た。何故か震えているが演技だろう。 「お前が店長か?殺人兵器を作ったとして軍にお前の身柄を引き渡す」 店長は「ヒィィ……」と言って崩れ落ちた。
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