ちょっとおじゃまします。

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逃げるといけないので光の捕縛魔法をかけるため詠唱を始める。 「捕縛の光よ、【アリースト】」 光の輪が彼の体を捕縛する。動けなくなったのを確認し、スパイルに向き直った。 「スパイル、軍に報告頼むぜ」 スパイルはケータイを取り出して電話しようとする。が、興奮し過ぎたオッサンの暴走によってケータイが吹き飛ばされる。 何故興奮してるか?それはすぐわかる事になる。なぜならオッサンは… 「ちみ達は魔法使いなのか!?なんだいその技!素晴らしい!弟子にしてください」 科学界の人間だからだ。………って事は店長も科学界の人間? まずい、かなりまずい。許可が無い限り科学界の人間の前で魔法を使ってはいけない。もし使った場合その事実を科学界にばらさない為に見た人間を消す。 入学したてに習った基本的な事。 て事はだ。太ったオッサンと痩せたオッサンは魔法界がわの人間に消される事になる。 まさか科学界の人間が機械を作っているなんて知らなかった。 俺達魔法界では機械とは殺人兵器の事だ。一度魔法界と科学界が戦争をしたの時に人を殺しまくった殺人兵器。軍では見つけたら破棄に加え製造者の身柄を確保しろと言われている。 でも、いいかな?緊急事態だし…。 「オッサン、そのゲームってのは殺人兵器だ。早く持ってるゲーム全て俺達に渡してくれ」 オッサンは固まった。急に目が怖くなったような? 「ちみ達はふざけてるのかい?私からゲームを奪う?ざけんなよ!はぁ?ゲーム渡せ?ぶっ殺すぞ!」 何だこいつ!?ゲーム渡せ言ったらキレるなんてどんな奴だよ! 「いや、だからそれは殺人兵器なんだ!渡してくれ!死にたくないなら!」 だがオッサンは更に抵抗してくる。 「ゲームが殺人兵器だと?確かに僕は社会的に抹殺されたが実際には死んでない!この通りぴんぴんしている!」 オッサンは自分に親指を向けてニコッと笑った。きめぇ……。 「オッサンそれ聞いた事あるぞ。多分オッサンあれだろ…………ニート」 科学界の人は社会的に抹殺された者を『ニート』と呼ぶらしい。
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