4465人が本棚に入れています
本棚に追加
説明から20分後。
俺は今ゲームにかなり熱中していた。理由?クソおもしれぇからだ。
「よし、いいぞ!………おっしゃあぁああああ!」
今のは俺がモンスターに勝利した嬉しさの叫び声だ。
俺が今戦っていたのは『ドスギアノス』と言う2足歩行のモンスターでかなり手強い相手だった。
「がっ!クソ!なんでアルテミスが嬉しがってた事言ったら怒るんだよ!?」
スパイルはさっきオッサンに進められて恋愛シュミレーションゲームとやらをやっている。
スパイルは1人だけ取り残され暇だからオッサンに何か貸してくれ、と言った所そんなゲームを貸して貰ったそうだ。
「なっ!?ちみはリア充だったのかい!?」
オッサンが何か叫んだがスパイルは気にも止めなかった。
あれからどれぐらい時間が過ぎただろう。俺達は完全にゲームにはまってしまった。止めようと思ってもやめられない。このゲームには虜の魔法がかかってるようだ。
「どうだい?ゲームの素晴らしさがわかったかい?」
オッサンは俺達を交互に見てお腹を掻いた。
「「はい!師匠!」」
こうして俺達はゲームを購入しオッサンとメアドを交換して帰って行った。
1つ重大な事を忘れていると気づかぬまま………。
-------------------
俺は部屋に帰ってテレビをつけた。
ここで俺は忘れていた事を思い出す。
『先程、とあるゲームショップから警察に電話がありました。内容は「変な男に体を縛られた、助けてくれ」と連呼しているもよう。警察が取り調べに行った所、店長の独り言だったと店員が証明。いたずら電話に終わりました』
「……忘れてた」
そう、あの店の店長を縛っていた事に。でも捕縛魔法と言うのは相手が気絶したら自動的に消えるのだ。結果的に魔法界にばれなかったからめでたしめでたしだ。
その後、夜遅くまで俺がゲームをやっていた事は言うまでもない。
最初のコメントを投稿しよう!