4465人が本棚に入れています
本棚に追加
------ジリリリリリー-----
俺は耳元での目覚まし時計の叫び声によって目を覚ました。
「うっせーよ!餓鬼が!」
隣の部屋から怒り狂った叫び声が聞こえてきたが気にしないでおこう。
さて!今日は表彰式だ~やった~。
………。顔洗お。
こうして早川竜哉の長い1日が始まった。
--コンコン
顔を洗い終えたちょうどその時、部屋のドアが何者かによってノックされた。
「誰だー?」
お隣りさんを意識しながらなるべく大声を出さないように心掛ける俺。
「あ、俺俺」
俺俺詐欺か!?とツッコミを入れたくなるが止めておこう。
声からしてスパイルだな。朝からあいつの顔なんて見たくないよ。出来るなら可愛いメイドさ……ゲフンゲフン…とりあえず男は嫌だ。
「何の用だよ」
と思いつつもちゃんと受け答える俺。無視は良くないしな。
「いや、なんとなく」
殴ったろうかこいつ!?エヘヘとか言いながら笑っているスパイルに引いた。
「ってのは嘘で飯食いに行こうぜ」
俺は頷き部屋の外に出た。このホテルの朝食はバイキング形式だ。ワクワクするよなバイキングって。
期待を胸に俺達は食堂に向かった。
途中貴族のお坊ちゃんに
「母上、大の大人が二人してニヤニヤしながら歩いておるぞ」
と言われたため多少テンションが下がった。
お母さんの受け答えも受け答えで
「あんなもの見る価値もないざんしょ。行くザマス」
と言われ怒りを覚えた。てか現代にザマスなんて言う奴を初めて見て驚いたがな。
朝食を済ませた俺達は部屋に戻って待機と偉そうなオッサンに言われた。
まあそれまでやることが無かったためずっとゲームをやってたのだが……。
最初のコメントを投稿しよう!