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「わしも見てないから見たいなー。あ、これは命令だよ?破っていいのかなぁ?」
クソ大臣が!自分の権利を暴行しやがって!
断るに断れない状況になってしまった。
一応あれから特訓して強化魔法無しでできるようになった。
自信はある。だが的がない。
「大臣、的かなんかありますか?」
各国のお偉いさんがいる中では流石にタメ口ではまずいと判断した。
大臣は頷き聞いてきた。
「憎い人はいるかい?その人の等身大人形を用意しよう」
等身大人形だと!?それなら遠慮なく撃てるじゃないか。
「じゃあ大臣で」
「ひどい!!」
とか言いながらも大臣は自分の人形を用意した。やるな人形職人さん。一瞬で大臣の人形を作った。
長い顎髭に長い白髪に中肉中背のおじさんが数メートル先に設置される。
ただ1つムカつく事がある。
大臣人形の顔だ。ヘラヘラと人を馬鹿にする顔でこっちを見ている。
これは消滅させがいがあると心の中で思ったな。
『じゃあ、やります。間違っても触らないで下さい。触ったら……一瞬で消滅しますから』
皆が静かになり詠唱を始めた。
「闇を司りし暗黒の弓よ、光を司りし光臨の矢よ。我が力となり向かい来る者に消滅を。
【黒臨の弓矢】」
闇の弓に光の矢。前までは反発力が働いていたが今は違う。特訓したことにより反発力を無くすことに成功した。…魔力消費が激しいのが難点だが威力は絶大だ。
光の矢を闇の弓にセットし狙いを定め撃つ。
矢は闇の力を纏い大臣人形目指して一直線に飛んで行った。
矢が刺さり刺さった所が光だす。そして、消滅が始まった。
お腹の所に刺さった矢からどんどん体を闇の力が覆っていく。
刺さって5秒後には人形はなくなっていた。
それを見た観衆は黙り込んだ。理由?わかるだろ?グロ過ぎるからだ。これを人にやった所を想像したんだろ。
だから言ったんだ。見せるもんじゃないって
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