ちょっとおじゃまします。

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そんな視線を送りつつも俺に反論してくる上司。 「お前正気か?仕事なくなるんだぞ。王宮で住めなくなるし金も女も地位も手に入らなくなるんだぞ。いいのか?今すぐ来れば俺の権力でなんとかしてやれる」 人間の中でも『最低』に位置する人間はこんな事をよく言う。そんな人間に私はなりたくない。 「金?女?権力?ふざけてるのか。俺は自分の生活費とゲームソフト代を稼げれば金はいらない。じゃああんたに聞くが知らない女とヤって何が楽しい?ただキモいだけじゃねーか。権力なんて持ってても意味無いし。所詮人間だ。そんな力持ってもあんたの様に人を脅したりする事にしか使えない。そんな最低な人間になりたくない」 ブチッ----- 『最低な人間』と言う言葉を聞いて上司から何かが切れる音がした。 「んだとてめぇ!餓鬼が調子に乗りやがってよぉ!そんなに死にたいか?お望み通り殺してやるよ!」 上司は武器を召喚して切りかかってきた。 その時、俺は挑発がこんなにもうまくいくとは思ってなかった。 相手の武器はレイピア。はっきり言ってあいつは俺の敵じゃない。武器なんてあっても無くても変わらないさ。 俺には『消滅』がある。 「死ねやあああぁ早川ああああぁ!」 予想通り上司は真っすぐ突っ込み突きを放った。 「【黒臨の盾】」 突きを放つ前に闇と光の盾を張っておいた。相手は怒り過ぎて気づいていない。 「あんたの敗因は怒りで我を忘れ過ぎてる事だ。あんたは……弱過ぎる」 剣が消滅し立ち尽くしている上司に躊躇いもなく強化した蹴りを放つ。 上司は壁を突き破り隣の部屋の壁に頭から激突し気絶した。 「はぁ、やり過ぎたかな?さっさと逃げよ」 その後、5分で全ての荷物を整理しまとめた俺は店員で我が家(以前住んでいたボロアパート)に転移した。 管理人さんに話をつけ以前住んでいた部屋にまた住める事になった。 まあそんな所かな?その後、上司の部下が攻めて来たけど一瞬でやっつけてもう手を出して来ないぐらいに痛めつけておいた。 それでこの学園に来たんだ。実力、成績において俺は昔トップだったからな。この学園の先生達は快く俺には仕事を与えてくれたんだ。 お、若い奴らが来たな!よし、授業か~。だり~な~。
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