Episode 3 生意気な武器に恩人

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1限目の授業が終了した後、オレは氷室とシルフィに誘われて第3訓練場に向かっていた。 「なあ、第3訓練場ってどんな所なんだ?」 現在訓練場に行くために長い廊下を歩いている。そんな時、なんとなくその訓練場って場所がどんな所か気になったため物知りな氷室に聞こうと思い皆無言だったオレが口を開いた次第だ。 「第3訓練場は別名、武器訓練場とも呼ばれていて武器においての戦闘についてバトる所だ。他にも訓練場は2つあるぜ。第1訓練場と第2訓練場。1は魔法訓練で2は体術訓練をするんだよ。1つにまとめちまえばいいのにな」 余分な知識もおまけで付いてきたが第3訓練場についてはよく分かった。武器って物騒なもん作らせるんだな。この学園は。と1人で納得する自分がいる。 「あ、見えたよ!第3訓練場」 シルフィが指を指した直線場にかなり大きな建物がある。 「うわぁ、でか」 自然とオレの口から言葉が出た。 あれ下手したら東京ドームぐらいあるんじゃね?と思うぐらい大きなドーム状の建物だ。 早速入口に行くと先に来ていた先生と生徒が他の生徒を待っていた。 「お、3人来たか。あと残り5人だな」 まだ5人来ていないようだ。ドベじゃなくて良かったよ。 1分後、4人の生徒が走って到着。 「あと1人か。てか迷ってるんじゃねーか?」 走って来た生徒に残り1人の生徒の事を聞くが知らないようだ。 「まだクリスが到着してないようだ。皆先に行っててくれ。入口はそのまま真っすぐ行ったらわかるから」 しょうがない、と早川先生は言ってオレ達に指示を出した。 他の生徒に続いてオレ達は入口に向かった。 「確かクリスって魔法を爆発させた奴だったな」 氷室の言葉で昨日の光景が甦る。 確か【グロウ】って魔法を使おうとして教卓を爆発させたっけ。その時オレはクリスを危険人物に指定した覚えがある。 「そうね。私一番前の席だったから爆発が被弾しかけてビックリしたよ!」 あ~あ危ない。とか言いながら手で危なかったアピールをするシルフィ。なんか少し可愛いと思ってしまった。
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