廃部宣言(□)

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「澪が変に気にしてる、義理とか役目じゃなくてさ? 俺が、そういう意味で澪のことが好きならいい?」 そう言うと竜治は身を屈めて、澪の顔を覗き込んできた。 笑ってはいるけれど、眼鏡の向こうの目は真剣で――日本語だが訳が解らず、しばし思考をグルグルと巡らせて、澪は口を開いた。 「じゃあ、帰宅部は廃止だね?」 「……えっと、澪? どうしてそうなるのか、ゆっくりでいいから話してくれるかな?」 ―fin―
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