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━翌朝━
「ナリぃナリぃ!!オキロオキロぉ!!」
朝からバサバサとぎゃあぎゃあうるさいな…
「ん…なんだ?」
その騒音に目を覚まして起き上がり寒さに体を震わせながら羽織をはおれば襖を開けて太陽の光の眩しさに目を細めていた
「ナリぃナリぃ!!チカカラ手紙!!」
元親の鸚鵡のピー子(勝手に命名)が元就の肩にとまれば足に結び付けられた手紙を差し出した
「ピー子か…元親から手紙?」
その足に結び付けられた手紙を解けば広げて読み出した
『元就へ
最近顔を出せなくてすまん…
実は風邪をこじらせちまってな…
全く…海賊がみっともねぇぜ…
そういうことで、会いに行くことが出来ねぇ…
治ったら会いに来るから来るんじゃないぞ…
じゃあまたな…元就
元親より』
とこんな感じに書かれていた
元就はこの手紙を凝視した
「長曾我部が…風邪?あの馬鹿がか?」
あり得んと言うように手紙を握り締めながら言った
「ナリぃ…泣クナヨ?」
そう教え込まれたのか元就を首を傾げながら見て言った
「誰が泣くか!!この鳥が!!」
捕まえようとピー子にてを伸ばすが捕まえられるはずもなくそのまま逃がしてしまい縁側に座り込んでしまった
「元親が…風邪……」
今日は暇だし…見舞いにでも行くか…と立ち上がり手土産に安芸の特産物を持って長曾我部がいる海賊の住み処に船に乗って向かうのであった
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