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「朔真。貴様、いつからリア充などという堕落した部族に陥落された?」
指をパキポキ鳴らしながら、地(床)を踏み締めるように歩く雅熾。
その顔は静かなる怒りに満ちていた。
それを見て、朔真の本能は警鐘を鳴らした。
「ちょ、ま、落ち着けって。確かに女絡みだけど、てか、リア充て部族なのか?」
こんな時まで律儀にツッコム自分に朔真は一瞬だけ呆れた。
「我等が崇高なる北帝華学園男子生徒生涯貞操防衛団の金の掟を破る者が現れるとは」
「なんだその団!? 署名した覚えねぇぞ!! それに金の掟ってなんだ!? 鉄じゃないのか!?」
「その上、抹殺対象に自らなるとはいい度胸。玻璃坂団長に代わって、この団員No.125、本原雅熾が天誅を下す!」
雅熾は右腕を顔の位置まで上げると、彼の腕は突如『白く発光した』。
発光の正体は熱。
文字通り白熱だった。
文字通り熱を帯びた。
右手の拳から肘まで白くなった。
沸々と。
雅熾の右手からは確実に教室の温度を上げていく。
「馬鹿! 雅熾! 戻ってこい! 俺を溶かす気か!? つか、光司!! てめぇ、そこで肩まで震わせて笑ってんじゃねぇ! どうにかしろ!」
「滅せよ!! リア充!!」
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