第三章

3/8
前へ
/17ページ
次へ
「あぁ…それは恋してんじゃない?」 桜井がにやけながら言った。 さっき買ったばかりの ヴォルビックを 噴き出してしまった。 「んなわけないだろ?あいつ後輩だぜ!!」 「そんなこと関係ないでしょ。気づかないもんなのよ。自分では。」 そんなわけない。 これまで俺が好き という感情を 抱いたのは 「かりんとう」 くらいだ。 さらにそれはloveの方じゃなくlikeの方だった。 「そうなのかな。」 「まぁ頑張りなさいよ」 そう言い残し またどこかにいった。 (これが¨好き¨なのか) 何だかすっきりした。 早速聞きに行こう。 あいつに。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加