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「おそいぞっ!」
「すいません。
新入生に捕まりまして。」
部室に入るなり
小林先輩に頭を
叩かれた。
小林先輩は
3年生のギターで部長、
男気もあり
校外ライブで
ファンができる
ほどのイケメンだ。
同じバンドの
メンバーとして
比較されそうで
少し複雑である。
「おっ!いきなりもう
そんなことが…」
「何もなかったですよ!だって僕ですよ?」
「いや、人生何が
おこるかわからない」
「どういう意味ですか…それ。」
「は~い。先輩も太一くんもそこらへんにしましょうよ!」
2年生のベース、
桜井桃が2人の
漫才に終止符を
打った。
「え~」
ドラムの西尾みさき、
もう1人のギター
森田恭子の
3年生コンビが
同時に声を上げた。
「もうちょっと
見たかったよ~」
「駄目です。
練習しましょう。
本番まであと
30分ですよ!!」
「は~い」
すねたような顔をして
2人は持ち場についた。
2年生だがこの
しっかりしている
とこをかわれて
副部長をしている。
C7/GO!GO!7188
天体観測/
BUMP OF CHICKEN
車輪の唄/
BUMP OF CHICKEN
この3曲を一気に
通して合わせ練習し
視聴覚室に急いだ。
もう俺らが
着いた頃には
満員になっていた。
このライブの前の
胸の高ぶりをうまく
利用し舞台に飛び出た。
「どうも~前嶋高校軽音楽部でーす!!今日は楽しみましょ~!!!」
テンション高めな
俺はMCを軽くこなし
演奏を始めた。
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