第一章

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C7は俺が入学から 大事に歌っている曲だ。 そんな思い入れがある曲から始まったライブ。 周りを見渡せば みんなが 応援してくれている。 さっきいた2人の 女の子もしっかりと こっちを見て 聞き入ってくれていた。 「ありがとう ございました~!!」 ライブは大成功で 幕を閉じた。 メンバーとの 反省会で 気付けば 7時を回っていた。 片付けを早急に済ませ 視聴覚室を後にする。 「んじゃまたね~」 「お疲れ様でーす」 「また明日~」 みんなが思い思いの 挨拶をして学校の門をくぐった。 俺はじゃんけんに 負け、鍵を返す係に された。 (くそっ!今日すぐ楽器屋行きたかったのにっ!) 「あの~」 「へっ?」 ものすごく考え事を していていつもより 数倍高い声が出た。 「酒井千春です。 覚えてますか?」 (覚えてますかって… 記憶力なめるな(・o・)ノ) 「あぁ覚えてるよ。 どうしたの?」 「あの…かっこよかったです。」 「ほんとに? ありがとう。」 「あとアドレス 教えてもらえませんか?」 (キター!!俺の時代がとうとう来たか!!) 「ギターの先輩の。」 「…………いいよ。」 (まさかの<本人に聞くのは…けどあいつなら全然聞けそうやからとりあえずあいつに聞こう>パターン………) 「本当ですか? ありがとうございます!!」 「うん…」 期待した分落ち込んだ…
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