第二章

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「けど俺気づいたんだ。 ここで諦めてちゃ この先の人生 何もかも諦めるって。 だから俺はそのときの 3年生の先輩に頼んで 練習に付き合って もらったり いろいろ教えて もらったりしてた。 由紀ちゃんも 全然俺を頼っても いいんだよ。 時間なんて 俺いくらでも あるからさ」 顔に似合わずかっこいいことを言ってしまった。 「ん……」 俺変なこと言ったかな… 「大丈夫?」 「う…大丈夫です。 何かかっこいいなぁと 思って。これからよろしくお願いします。私頑張ります。」 最高の笑顔。 喜怒哀楽が はっきりしてるんだな この子は。 そんなことを 思いながら 前田由紀の頭に ポンと手を乗せ 「じゃあ今日はみんなで マックでも行こう。」 「はいっ!!」 俺、力になれたかな。 何かよくわからない 感情に心を支配 されてる気がする。 前田由紀の背中を 追いかけ、歩き出した。
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