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「自己紹介も終わったし、じゃあね」
役目を終えたとばかりに北斗星は室内に帰ろうとする。
その手を夕暮はガシッと掴む。
「な、なに? もしかして愛の告白? 君ってば大胆なのね。うふふ」
顔を赤らめながらクネクネしてる北斗星に、夕暮はもの凄く冷静に目的を告げる。
「寮の部屋の鍵が欲しいんですけど」
「私、年下って結構好き・・・・・・って鍵?」
「はい。鍵です」
「か、勘違いさせんじゃあねー!!」
勝手に勘違いしたのはそっち、と言う間もなく北斗星渾身の右ストレートを喰らって、夕暮は床に倒れ込む。
せっかく止まった鼻血が右ストレートの餌食になった事で、またボタボタ滴ながら夕暮は自分の部屋に向かう。
「707・・・・・・ここか」
エレベーターに乗り、通路を歩き不機嫌なのを隠そうともしない北斗星から説明された部屋に到着。
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