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鍵を開けて初めての一人暮らしにワクワクしながら寮の室内に入る。
「おぉ!」
備え付けてある家具、電子機器を見て夕暮は感嘆する。
地デジ対応のテレビをつけて、ベッドに寝転びながら夕暮は自由を満喫。
今日の溜まりに溜まった疲れの影響でうとうとしだした時、不意になにかを感じる。
「? なんか今呼ばれたような」
気のせいと思いつつも、夕暮は自分の本能を信じて心地よい室内を出てまたエレベーターに乗る。
エレベーターに乗り、迷わず屋上へのボタンを押す。
「・・・・・・ははは。やっぱり気のせ・・・・・・」
屋上に到着して軽く周りを見渡して自分の本能のが杞憂だと分かり、夕暮は自分の部屋に戻ろうした刹那、なにかを発見した。
落下防止の手すりの上に乗っかり、仁王立ちをしてる、後ろから見ても分かる黒い長髪が美しい少女。
そんな人を見てまずはどうするか、答えは。
「はやまっちゃダメだあ!!」
急いで手すりに向かい、勢いで助けようと少女に手を伸ばすが、
「うるさい、このボケ」
夕暮の行為をあざ笑うかの様にフッと手すりから少女がジャンプする。
夕暮の顔面目掛けて。
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