変人=お姫様?

22/24
前へ
/42ページ
次へ
「えぇ!? いつの間に?」 夕暮の指、しかも左手の薬指にはしっかりと指輪が嵌まっていた。 「こ、これは一体?」 「契約したパートナー同士にはその証が現れる。私達はそれが指輪らしいな」 晴妃の説明に感心しながら、夕暮は改めて指輪を眺める。 とくに飾りの無い、シンプルなシルバーのリング。 その輝きに一瞬で魅力される。 「まるで結婚指輪だな。まぁ、指輪で良かったが」 まるで指輪以外にも証があるみたいな晴妃の言葉に興味を持って、夕暮は質問してみる。 「証って指輪だけじゃないんですか?」 「あぁ。私の知り合いには男子が首輪で、女子が首輪から出てる鎖を掴むというのがあったぞ」 良かった、指輪で本当に良かった、と夕暮は心から安堵する。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

481人が本棚に入れています
本棚に追加