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ミシミシっと不吉な音をさせてる菷を見て、夕暮は慌てながら目の前の魔女っ子の機嫌を治そうと試みる。
「お兄ちゃんがアイス買ってあげるから、機嫌治して・・ね?」
ちょうど近くにアイスを販売してる屋台を発見して、早速利用した夕暮。
しかし、
「うぅ!私は子供じゃないです。アイスなんかいりません」
この魔女っ子はアイスがさほど好きではないらしい。
途方にくれる夕暮の目に、もう1つの屋台が流れ込んでくる
。
「そ、そうなんだ。じゃあクレープは?」
「うぅ・・・・・・いります・・じゃなくてですね!私は君と話をしに来たんですよ」
落ち着いて、ようやく本題を思い出す事に成功する魔女っ子。
だが、その視線はクレープの屋台に釘付け。
そんな魔女っ子を見て、頭をかきながら夕暮はある提案。
「クレープを食べながら話をする。ってのはどうかな?」
「名案です。是非そうしましょう!」
よほどクレープが食べたかった魔女っ子、目を輝かせながら夕暮の提案に賛成する。
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