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「あのですね、校長にとんでもない発言をしちゃいました訳でして。それでその・・・・・・」
しどろもどろになりながらも、マリアに説明する夕暮。
「ふむふむ。権力を持った私に暴言を吐き続けて、自分の学園での地位、というより学園にいれなくなれないのではと心配になったと」
マリアの説明に無言でこくこく頷く夕暮。
その涙で潤んだ目は一昔前に一斉風靡したチワワにそっくり。
「まぁ、私は大人のレディーですから。水に流してあげましょう」
クレープをパクパク食べてるマリアを見て、夕暮は心からクレープを買って良かったと本気で思う。
「それで、ここまで長くなりましたが本題に入りますです。これを君に渡す為に私は声をかけたですよ」
ポンッという音と共にマリアの手に現れた箱。
そして、その箱を笑顔で夕暮に差し出す。
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