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カーテンの隙間からこちらを見ている顔があった。
その顔はニヤリと笑い、消えていった。
海斗(な、なんだ今の・・・・・・)
一瞬隣の人かと思ったが、顔が違う。
それに生きてる感じがしなかった。
海斗(今のはヤバい・・・・・なんなんだよここ・・・・・・)
その日、運ばれていったおじさんは戻ってこなかった。
正直すぐに帰ろうとしたが、看護婦さんに怒られた。
一週間の我慢だと思い諦めて寝ることにする。
海斗(あのおじさん帰ってこなかったなぁ。なんであんな事言ったのか聞きたかったのに・・・・・・・・帰ってきた時に聞いてみよう)
そう思い、目を閉じる。
ゾクゾクゾクッ!!!!!!
ガバッ
強烈な悪寒がはしり、思わず飛び起きる。
海斗(カーテンの向こうに誰かいる・・・・・・・・・)
そう思い、カーテンに手を伸ばす。
ピタッ
カーテンに手が届く手前で手を止める。
海斗(い、いやだ・・・・・・・・・開けたくない・・・・・・・・・)
今まで感じたことのない恐怖に負け、後ずさりする。
その時、カーテンの端から手がでてきてカーテンを掴む。
海斗「ヒッ!!!!」
小さな悲鳴をあげる。
その手にカーテンがゆっくりと開けられていく。
海斗「ウワーッ!!!」
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