病院

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次の日の朝、運ばれたおじさんのベッドは片付けられていた。 海斗(退院したのか?あれだけ騒いで運ばれていったのに、退院できたとは考えにくい。看護婦さんに聞いてみよう) 考えてもわからないので後で聞く事にして考えるのを止める。 海斗(昨日のアレはなんだったんだろう。あのカーテンが開ききっていたら俺はどうなってたんだ?) 怖くなり病室から出ようとすると 亜美「おはよう海斗」 海斗「亜美」 紗耶香「私もいるよ」 陽平「俺も」 海斗「紗耶香。陽平。お前ら仕事はどうしたんだよ」 亜美・紗耶香「有給使った」 陽平「俺は休み」 怖い怖いと思っていたので、皆がきてくれて助かった。 海斗「朝早くから来るんだな。面会時間そっちのけかよ。まぁ、助かったけどな」 亜美「助かった?」 海斗「ああ。実は昨日・・・・・・・・・・・」 昨日の事を話す。 紗耶香「なんなんだろうね」 亜美「なんかあったら陽平を生贄にしちゃえばいいんだよ」 陽平「サラッと酷いこと言うな・・・・・・」 海斗「そうだな。そうしよう」 陽平「納得すんなよ!!!」 いつもの会話にホッとする。 看護婦「緋那瀬さん。検温の時間ですよ」 看護婦がきて熱を計る。 海斗「看護婦さん。あそこの人どうしたんですか?まさか・・・・・・・・・・」 看護婦「・・・・・・・・・・・・・・」 海斗(亡くなったのか) 黙り込む看護婦さんを見て確信する。 海斗「昔この部屋で何かあったとかないですか?」 率直に聞くと、 ビクッ と看護婦が震える。 海斗「なんかあったんですね」 看護婦「今は言えないけど、仕事が終わってからでよければ話します」 そう言われたので 海斗「お願いします」 と答えた。
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